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純子はちょいちょい結葉の頭を撫でてくるのだけれど、きっと想が幼い頃からことあるごとに結葉の頭を撫でてくるのも、純子の影響があるんだろうな、と思った結葉だ。
そう言えば、公宣も先日会社の会議室で結葉の頭を撫でようとして、想に睨まれていたのを思い出す。
そう考えてみると、山波家では、頭を撫でると言う行為が、割と日常茶飯事なのかな?と思って。
(想ちゃんに頭を撫でられるの、そんなに構えなくてもいいのかも?)
そうされるたび、何年間も照れてきておいて今更だけど、そんな風に思った結葉だった。
***
「今日はちょっとおかず、多めに作りすぎちゃって。もしよかったら芹ちゃんも使って?」
卵焼きなんかはわざと多めに作って、芹のお弁当にも入れられるよう、切るサイズまで調整した結葉だ。
結葉の言葉に、たくさん並べられた惣菜の山を見て、芹が目をキラキラと輝かせる。
「わぁ〜。すごい! 今日ってもしかしたらこれ入れさせてもらって、ご飯詰めたらお弁当完成じゃない?」
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