33.久々の我が家

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***  身長差が二〇センチ以上あるから、実際小柄な結葉(ゆいは)偉央(いお)の支えになれたかどうかは分からない。  でも、偉央(いお)結葉(ゆいは)に捕まってベッドサイドに腰をかけることが出来た。  偉央(いお)目眩(めまい)でもしているのだろうか。  苦しそうに眉間にしわを寄せると、眼鏡を外してベッドの宮棚に置く。  偉央(いお)の裸眼の顔を見るのは本当に久々だなと思った結葉だ。  偉央(いお)は眼鏡をしていると、付け入る隙のないインテリっぽく見えるけれど、眼鏡を外すと少し印象が柔らかくなる。  まだ偉央(いお)との関係が今ほどこじれていなかったころ、彼に優しく抱かれた後で二人布団のなかで睦言(むつごと)を交わしながら、眼鏡のない彼の顔を間近にして照れ臭かったのを、結葉(ゆいは)は鮮明に覚えている。  折檻をされるように酷く抱かれるようになってからの偉央(いお)は、情事の際にも眼鏡を外すことは無くなったし、ことが終わった後に、結葉(ゆいは)と一緒に眠る事もなくなっていた。  というより結葉(ゆいは)偉央(いお)から気を失うまで酷く責め立てられて。明け方、目が覚めるといつもベッドに一人だった。
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