33.久々の我が家

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(お粥にしよう)  弱っていそうな偉央(いお)にはその方がいい気がして。  小さな片手鍋を取り出すと、温めたばかりのご飯をそれに入れてウォーターサーバーから水を入れた。 *** 「偉央(いお)さん、起きていらっしゃいますか?」  トレイに湯気のくゆるお粥と卵焼き、それから肉じゃがを載せて寝室に戻ると、偉央(いお)結葉(ゆいは)の予想に反して薄暗がりの中、身体を起こしていて。 「寝ていてくださいって言ったのに」  ベッド横のサイドテーブルにトレイを載せて食事がしやすいようにカーテンを開けると、部屋の中が明るくなった。 「ごめん……」  素直に謝る偉央(いお)を見て、結葉(ゆいは)はそれ以上言い募ることが出来なかった。
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