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「ひとつずつしなきゃいけないことを順番に片付けていって……ちゃんと。全部、ぜぇ~んぶ整理がついたら……想ちゃんからの告白へのお返事させて?」
大きな目で自分を見上げてくる結葉の頭をポンポンと撫でると、想は「分かった」と頷いた。
「あっ! けど! もしも! もしも心変わりしたらちゃんと教えてよ? でなきゃ恥ずかしいもん」
頭に載せられた想の手を、小さい頃のようにギュッと掴むと、結葉が照れ隠しみたいにヘヘッと笑った。
「二十年以上しつこく思ってんのに? 今更そんなこと心配する必要あんの?」
クスクス笑う想に、結葉が今度こそ耳まで真っ赤にして「想ちゃんのバカ……」とつぶやいた。
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