36.終止符

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「じゃあ、行こうぜ? ついでに携帯の番号も変える手続きしてさ。気分を一新するのとか、どうよ?」  モールの中には携帯ショップも入っているからちょうど良いかな?と思って。  何気なく聞いたら、結葉(ゆいは)が途端泣きそうな顔になった。  (そう)と目があったらすぐ、慌てたように持ち直してくれたけれど、失言だったな、と思った(そう)だ。  そんな(そう)に、結葉(ゆいは)は淡く微笑むと、「ごめんね、(そう)ちゃん。私が落ち込んでたの、気付いてたよね」と小さく吐息を落とす。 「ん? ああ。まぁ……そりゃあ、な。――ほら、何ちゅっても俺、子供の頃からずっとお前ばっか見てるからさ」  開き直っておどけたようにククッと笑ってみせたら、物凄く照れ臭そうな顔をされてしまった。 「……もぉ、(そう)ちゃんっ。恥ずかしいから少しはオブラートに……」 「包む必要ねぇだろ? 俺、お前に好きって気持ち、思いっきり伝えちまってんだから。今更隠しても仕方ねぇわ」  悪びれもせず、ニヤリとして言い募る(そう)に、結葉(ゆいは)はますます照れて、(うつむ)いてしまう。
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