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大抵は結葉の家のテレビより大きいから、という理由で想の家に行くことが多かったけれど、想は芹と結葉は余り好きではない怪獣モノも好きみたいで、割と夢中になって観ていたのを覚えている。
「ちょっと待って? 一緒に観てくれてたのってお義理だったってこと?」
「かなぁ~?」
クスクス笑ったら「ひっでぇ~」と想が結葉を小突いて。
「あっ。けど……今日映画が始まる前に予告で流れてた、倒した後の怪獣の死体をどう処理するか?みたいな映画は面白そう!って思ったよ?」
想が観ていた怪獣モノでも、街をパニックに陥れた怪獣が、人々の努力で撃退されたり倒されたりするシーンが結構あったけど、倒した後の怪獣の亡骸をどうするか?にスポットを当てたものはほとんどなかった気がする。
何かの映画で、遺体の一部をオークションにかけて金持ちに売り捌く闇の組織みたいなものが描かれていたのを観たことがあるけれど、結葉が知っているのはそれぐらいだ。
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