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涙目で小さく頷いた結葉の頭を優しく撫でると、「素直でいい子だな」と褒めてくれる。
「――背中、浮かせて?」
想に請われるままに背中をほんの少し持ち上げたら、そこから手を差し入れられてホックを外されて。
「ブラ、取るぞ」
想がわざわざ今から結葉にすることを逐一宣言してくるのは、実はわざとなんじゃないかと今更のように気が付いた結葉だ。
偉央はただただ自分を支配してくるタイプのサディスティックさを持った人だったけれど、想は結葉の意見を尊重してくれる優しいドSに違いない。
想が、剥き出しにした結葉の柔らかな胸のあちこちに、まるで所有痕のように小さなキスマークを散らしながら、ゆっくりと結葉の膝を割ってくる。
「痛かったら言えよ?」
胸の刺激に翻弄されているうちに、いつの間にか蜜口に圧倒的な質感を押し当てられて。
結葉はコクコクと懸命に頷いた。
性行為自体久しぶりなのと、偉央以外の男性と行為に及んだことがないのとで、勝手が分からなくて無意識に構えてしまった結葉だ。
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