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「そんな怯えんな。ちゃんとセーブしてゆっくり挿入るから。――な?」
さっきまではあんなに意地悪だったくせに。
ギュッと身体に力をいれてしまった結葉の心をふんわりと解すみたいに、想が結葉の胸の先端をパクッと咥える。
「ひゃぁ、んっ。想ちゃ、それ、ダメっ」
突然敏感な胸の突起を温かな粘膜に包まれて驚く結葉を置き去りに、想が結葉の乳首を舌先で優しくチロチロと転がすから。
結葉はビクビクと身体を震わせて快感に耐えた。
と――。
その隙を突くみたいに結葉を労わりながら、想がゆっくりと腰を進めてくる。
「ああっ、――想ちゃ……っ、んっ」
チュプッと音を立てて結葉の胸から唇を離すと
「結葉ん膣、めちゃくちゃ熱いっ。すっげぇ締まっ、て……絡みついてくる、っ」
吐息混じり。想が切な気に言って、眉根を寄せた。
「や、っ……ぁんっ、想ちゃ、っ……」
実況中継みたいなことをされるとめちゃくちゃ恥ずかしいのだと、いい加減理解して欲しい。
だけどそんなことを言ったら、きっと想は余計に意地悪してくる気がして。
結葉は〝言わないで〟という言葉を喉の奥に仕舞い込んで、ギュッと唇をつぐんだ。
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