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「想ちゃんの、意地悪っ」
「だって結葉、そのまま寝ちまいそうだったんだもん」
語尾の〝もん〟がやけに可愛く思えて、結葉は怒るのも忘れて思わず笑ってしまった。
と――。
「あ、……やだっ!」
仰向けに寝そべったままの結葉の蜜口から、トロリとお尻に向けて生暖かいものが溢れ出る感触がして、結葉は慌てて入り口をキュッとすぼませる様に力を入れた。
「どした?」
想が、そんな結葉を見てキョトンとして。
結葉は涙目になりながら想に謝罪した。
「ごめ、なさっ。せっ、かく想ちゃ、が中に沢山く、れたのに……笑っ、たら……溢れてき、ちゃった。……赤ちゃん、出来なく、なっちゃ、う……?」
男性の吐精を膣内に受け入れた経験のなかった結葉は、それがある程度は〝出てきて〟しまうものだとは知らなくて、慌ててしまったのだ。
「溢れ……? って、ああ、俺の精液か」
結葉は敢えてはっきり言わなかったのに、想はあっけらかんとそう言うと、結葉の頭を優しく撫でる。
「バーカ。問題ねぇよ。っていうか普通は出てくるもんだから気にすんな」
ましてや今、結葉の膣内には〝二回分〟の量がたっぷりと注ぎ込まれているのだから。
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