41. Epilogue

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「――ねぇゆいちゃん、もしかして生理、遅れたりしてない?」  小声で聞かれて、そういえば、と思った結葉(ゆいは)だ。 「海外旅行をしたりしたからでしょうか。――予定より二週間以上遅れてます」  (もしかしてお義母(かあ)さんも?)とか、(あ、ひょっとしたら(せり)ちゃんが、かも?)とか思った結葉だったけれど。 「ねぇゆいちゃん。それって……ひょっとして妊娠、とかないかな?」  そう言う行為が全くないと言うなら話は別だけど、(そう)と結葉は入籍だって済ませている若夫婦なのだ。  さすがに純子はそこまでハッキリとは言わなかったけれど、身に覚えがありまくりの結葉だ。  結葉は元々、ほんの些細なきっかけですぐに生理が遅れてしまう体質で。  風邪をひいても遅れるし、心配事があったり、疲れすぎたりしても周期が乱れて簡単に飛んでしまう。  現に偉央(いお)との離婚騒ぎの辺りはかなり酷い生理不順になって、一か月以上遅れて、次に来た時は生理痛が重くてしんどかったのを覚えている。  だから、今回もそうだろうと勝手に思っていたのだけれど。  純子からの指摘に、少しぐらい期待しても良いのかも?と今更のように思ってしまった。 「とりあえず後で妊娠検査薬買ってきてみるから……検査だけしてみたらどうかな? ――違ったら違ったで、安心してお薬も飲めるでしょう?」  純子の言葉に思わずお腹に手を当ててしまった結葉だ。
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