41. Epilogue

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 熱っぽいし、生理だって確かに遅れている。  でもよく話に聞くような、ご飯の炊けるにおいがイヤだとか、何だかムカムカして気持ち悪いとか、そういうのは全くなくて。  あまり期待をしすぎたら違ったときに悲しくなる。  結葉(ゆいは)は、純子が言うように大事をとって、健康チェックします!ぐらいのつもりで検査してみようかな?と思って。  コクッと頷きながら、「あの……(そう)ちゃんにはまだ」とソワソワしたら、純子が「もちろん分かってるわ」と頭を撫でてくれた。 「まずはセルフチェックしてみて……その後のことはまたおいおい考えましょう? 私で良ければいつでも相談にのるし。――ね? だからそんな不安そうな顔しないの」  よしよし、と再度頭を撫でられながら、結葉は純子の勘が当たっていたら良いな、と思った。
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