41. Epilogue

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* 「なぁ結葉(ゆいは)。ひょっとして子供が出来てる……とかねぇかな?」  (そう)が日中、純子とともに荷解きの殆どを済ませてくれて、普通に生活するには困らない状態になった新居――結葉の実家――の寝室で、ベッドの上。  想が、結葉を大きく開いた自身の足の間に座らせて、背後から(いた)わるようにふんわりと抱きしめながらポツンとつぶやいた。 「想ちゃ……?」  純子には陽性だったことは告げたけれど、結葉が言うまでは周りには内緒にしてくれると言っていたから、彼女が話したと言うことはないだろう。 「ほら、その……俺たち、身に覚えがないわけじゃねぇだろ? ――妊娠すると熱っぽくなるって言うし……もしかしたらって思っちまったんだけど」  まさか男性である想がそんなことを言い出すとは思ってもいなかった結葉だ。  想は想なりに、結葉との子供が出来るのを楽しみにしてくれているのかな?と思って。  驚きの余り思わず言葉に詰まったら、想が慌てた様に「あー、マジでめちゃくちゃ期待してるみたいだよな、これ。配慮足りなくてスマン。こんなん言われたらプレッシャーだよな」と吐息を落とす。  結葉は病院に行って、医師から「おめでとうございます。ご懐妊です」と言われるまで、想に妊娠のことを告げる気はなかったのだけれど。  こんな想を見て、内緒になんてしておけない、と思ってしまった。 「――想ちゃん、実はね、今日昼間にお義母(かあ)さんからも同じこと言われて」
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