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ショップの中は、モニターと椅子、修理担当のロボットが設置されており、普通のICチップのメンテナンスショップのように見える。
とりあえずどうして良いか分からないので、通常のメンテナンス同様に、モニターの前に立ってみる。
するとモニターメニューが表示されたが、メニュー自体には変わったところはないように見える。
やはり単なる噂なのだろうか。
私は諦めて帰ろうとすると、ショップの奥から音がして、別のロボットが現れた。
ロボットは真っ直ぐに私の前までやって来た。
私の腰の高さほどのロボットだ。
黙って見ていると、ロボットの胸の辺りのモニターが明るくなり、文字が浮かび上がった。
どうやら古いタイプの接客用ロボットのようだ。
「いらっしゃいませ。ICチップのメンテナンスでしょうか?ご用件をどうぞ。」
モニターの文字に合わせてロボットから声が聞こえる。
せっかくここまで来たのだ。
私は思いきって尋ねてみることにした。
「実は、異世界転生出来る装置が安く手に入ると聞いたんですが、本当でしょうか?」
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