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ひかちゃんは子供部屋で3匹のお友達に話しかけたんだ。
「ねえ、ヨンヨ、ママが元気になる方法はないかなあ」
「ねえ、タケ、あなたは賢いんだから、なにかいい方法を考えてよ」
「ねえ~、プイプイ」
いつものように3匹のお友達に話しかけながら、ひかちゃんは眠ってしまった。
ヨンヨとタケは考えた。ひかちゃんのお願いをかなえる方法。
「ねえ、ボクも考える!」
プイプイはそう言ったけど、
「ちびちゃんは待ってな」
って、でっかいヨンヨに言われた。
いつものこと。小さいプイプイはいつだって、みんなに抱っこされるばっかりだ。
プイプイは今日も小さなため息をついた。
「そうだ! 前に読んだ本の中にヒントがあったぞ!」
そう言ったのはタケ。やっぱりタケは賢いね。
「夢のお花畑のお話。ボクが前にいたおうちの女の子の本だなにあった!」
タケはフリーマーケットで、ひかちゃんのお洋服を買ったときにオマケに付いてきた。小学生の知らないお姉ちゃんが、ひかちゃんにくれた。
「かわいがってあげてね」って。
おうちに来たころ、タケはしばらくいじけてたけど、なんと言っても、ひかちゃんと一緒にお風呂に入ったのは3匹のなかでタケだけだからね。
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