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たえなるこえ
その姫はとても美しいと評判でした。
そのうわさは世界のはてにあるという魔王城まで届き、事件がおきてしまいます。
「シュティレ姫はいただいていく!!」
姫のうわさを知った魔王にシュティレ姫はさらわれてしまったのです。
人々はなげき悲しみました。
城内も町からも活気がきえ、みなで姫のぶじを祈ります。
ですが、その国の王様は少し違いました。
姫のぶじを祈るのはみなと同じです。
ある晩、まわりにだれもいないとき、王様はぽつりとつぶやきました。
「あの予言は本当になってしまうのだろうか」
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