プロローグ

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プロローグ

「大きくなったら、(はる)のお嫁さんになる」  (みやこ)が頬を赤くしながら、小さな手を握り締めてそう宣言すると、陽は少し驚いたような顔をした後にふっと笑った。 「うん。じゃあ、約束。きっとまた会おうね」  どちらともなく差し出した小指をそっと絡めて、都は陽のすべすべの頬にお別れのキスをした。
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