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「ああ……。ぼくも、さよならだ。優」
「えっ?」
「もう、ここを出て行く」
「え……どうしてですか?」
「もう、一緒にはいられないんだ。好きだから、優のこと」
「だったら、いればいいじゃないですか」
「そういう訳には、いかないんだ……。ぼくは、出て行く。……だから、最後に、キスを一回だけでいいから、してくれないか……」
ぼくは、優の顔に自分の顔を近付けた。
優は、驚いた顔をしていたが、ぼくが、そっと、キスをすると、目を閉じた。
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