8人が本棚に入れています
本棚に追加
「19歳の頃、バイト先のラーメン屋で知り合いました。こんな顔立ちで目立つから、それで声を掛けられて、常連さんになってくれて、何かと気に掛けてくれて。ほぼ毎日働いていたので、遭遇する機会も多かったんでしょうね。当時はネットも見ていなかったので、彼が有名人だってことも知らなかったんです。初めて知った時には驚きました」
―――――養子の話は星口氏から出たとのことですが。
「ええ。実は星口さんと知り合う少し前に父と連絡がつかなくなりまして。住んでいたアパートからも引き払っていたし、知っている携帯の番号も繋がらなくて。あの頃はひとり暮らしをしていて、父に毎月仕送りもしていたんです。本当に、いつの間にいなくなったんだかわからなくて。途方に暮れていた頃に知り合ったのが星口さんでした。相談にも乗ってくれたし、困った時には助けてくれたし。それだけでも充分救われていたんですけど、養子にならないかって言ってくれて。恩人です」
―――――大学に入学したのもその頃ですよね？
最初のコメントを投稿しよう！