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そのかわり、この独占インタビューの出演料という形で、わたしへの仕打ちの対価を支払ってもらうことにしました。よくもまあ、あれだけの額を了承しましたね。先日、入金を確認しました。どうもありがとうございます。
あなたがたにとっても、いい話でしょ。これ以上ないほどに世間で注目された事件の当事者から、直接話を仕入れることができるのだから。職場の同僚だの、中学や高校、大学の同級生だの、わたしが母とかつて暮らしていたアパートのご近所さんだの、就職後にわたしが新たに住んだアパートの住人だの、行きつけのお店だの、わたしにかかわるありとあらゆる人をかぎまわって得た情報より、本人から明かされる事実のほうが、何倍も価値があることはわかりますよね。取材費としては安いものです。
少しでも費用を回収しようとしたのか、インタビューが決まったことを記事にしていましたね。商魂たくましい。いえ、あさましいのほうが正確かしら。
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