ｒａｉｎ 2nd【完】

大切なこと

目の前で男性2人の変な雰囲気を感じたあの夜というか、伊達先生の奢りで行った夕食の日から、数日経ったある日　—————

……仕事上、退院前の患者さんの調整で確認しておかなければならない事をすっかり忘れてしまっていた

伊達先生に呼ばれて〝明後日退院予定の患者さんが1人暮らしに戻るけど、物忘れが心配だな。CAPD操作手順の他、在宅でのフォローについて担当のケアマネジャーに連絡はついているよね？〟と、言われたのだ

担当の患者さんのことなのに担当ケアマネジャーへの連絡も退院前指導もまだまだ確認が甘かったことが発覚した

〝先生、申し訳ありません。連携がまだです。至急、担当ケアマネジャーに連絡して退院後の介護保険サービスの再開など調整依頼の連絡を入れます。それと退院前指導も再確認します〟と、慌てて返事した

それをナースステーションで一緒に聞いていた他のスタッフから、〝明後日退院ってことは地域連携室担当から担当ケアマネジャーに連絡入ってると思うよ。まずそっちを先に確認した方がいいと思うよ。
手技については今朝は特に問題な点は見られなかったけど、物忘れがあるなら、手技表を見やすくして渡してあげてもいいかも。それか、在宅担当の訪問看護に繋いでもらうように看護サマリーに追加記載しておくのもいいんじゃないかな？〟とアドバイスをもらった

伊達先生に患者さんへのフォローを約束して、すぐに確認すべき所は対応させてもらった

自分の役割は病院内だけでなく、退院後の生活がスムーズに運べるように気配りをしなければいけなかったのに、これからもっともっと気をつけていかなければいけないと痛感した