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風呂場から出ると、その霊が早速俺の前にやってきた。
やはり俺の体を見て興奮しているような表情だ。風呂場やトイレに行くときは決してついてこないのは節度を保っていて感心するが、それ以外ではまるで視姦するような眼差しだ。やはり生前は変態だったのかもしれない。
見えないふりをして寝室まで行き、クローゼットから別のパンツを取り出す。
未だにジッと見つめてくる霊の前で着替えることに渋ったが、まあしょうがないかと腰に巻いたタオルを外そうとした瞬間。
『さ、流石にそれはダメですぅーっ!』
女の霊は一目散に逃げ出した。
それがその幽霊、後に幽子と名付けた女の霊に興味を抱いた瞬間だった。
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