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暫くするとドアの開閉音が聞こえました。
課長がお風呂から出たのだと思って廊下へ行くと、タオルを腰に巻いただけの課長と鉢合わせ。
自宅でもタオルで隠しているとは。恥じらいでもあるのでしょうか。意外です。それにしても見応え最高なボディです。霊体だから見えていないのをいいことに熟視します。
あれ、でも下着を持っていったはずなのに、どうしてタオルを巻いているのでしょう。
課長が寝室へと歩くので金魚のフンのようについていきます。
クローゼットの下着入れに先程取り出したパンツを戻し、別のを取り出しました。なるほど。理由はわかりかねますが、違う下着が良かったのですね。
クローゼットを閉めた課長は数秒固まり、その後腰のタオルに手をかけました。
今まで呑気に課長の裸体を見ていた私でしたが、咄嗟に両手で顔を隠し後ろを向きます。
『さ、流石にそれはダメですぅーっ!』
後ろで課長がパンツを履き替えていると思うと居ても立ってもいられず、ついに家を窓から飛び出したのでした。
本当はまだ滞在して課長の夜の過ごし方を見るつもりでいましたが、生着替えを見てしまった罪悪感もあるので今日はここまでにしようと思います。
しかし夜はまだまだ長いです。どうしようかと悩みながら、東京のビルとビルの間を飛んでいると、思い付きました。
そうだ、えっちゃんに会いに行きましょう。
行き先が決まった私は方向転換をしました。
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