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「そ、そうだよ…三年も前だし、私は夕輝が務める学校の生徒だし。」
「ふっ。呼び捨て…いいな。」
「あ、チッ。」
「ふっ、チッ言うなよ…林檎。」
「林檎って呼ぶな。」
「林檎、可愛い…あれだろ?俺が人気で、妬いてるんだろ?」
「は?自分で…俺人気とか、キモイ。」
「はいはい…あーやっと林檎が卒業だから、嬉しくて。」
「私も会えなくなるのが楽しみ。」
「…。」
夕輝は、はめていたシートベルトを外し私の方に体を向けた。
「なに?冗談で言ってると思ってた?」
「ああ。」
嫌い、ほんと嫌い!
そう思わないと…私。
車の外は突然の夕立で、降りるのをためらったけど…私は車を降りた。
「林檎?」
一度は腕をつかまれたけど、私は雨が降る中…車を降り歩き出した。
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