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第五章[大人]
彼は家の鍵を私の手に置いて、あっという間に家を出て行った。
今日初めて会った大人の男性の家。
「夕輝さん幾つなんだろ?私の歳知ったら…驚くかな?」
明日から晴れて高校一年生。
ジロジロ家の中を見て回りたい気もしたが、信用してくれて家を空けてくれたんだと思うと私はすぐに洗濯機に濡れた服を放り込み、すぐにシャワーを借りた。
鍵は閉めなかった、
この世に生まれて15年…
通学中やお使いに行く途中、車に水をかけられて運転手の人が降りてきたことなんてなかった。
降りてきてくれた人の家、
鍵かけてと言われたけど…
不安にさえ思うことなかった。
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