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「近い!」
私がそう言い放つと、
夕輝先生は嬉しそうに満面の笑顔で一歩二歩下がって、私の描いた絵を舐めまわすように見ていた。
「好きだ…。」
「は?」
「あ?」
また私の顔を、鋭い視線で見つめられた。
―透視される!
「覗かないで!」
「は?フッ…なに?フッ…面白いな、やっぱり。」
夕輝先生は、今度は優しく私に微笑んでいた。
―ウッ、魔力に負けないぞ。
「うん?」
うん?とか、そんなキョトンとした顔とかしないでよ!
私は…絶対!皆のように好きにならない!
むしろ、俺の事は皆好きだとか…そんな感じが嫌い!
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