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「ニヤニヤしないで!」
「悪い。澤井が覚えてくれてたんだと思って…。」
「皆が知ってます。」
「ああ…。」
私は立ち止まって、夕輝先生を見上げた。
「うん?あ…。」
先生は、空を見上げていた。
「先生!私は…。」
―何を言おうとしてるんだろ?私…。
「澤井?」
「え?」
また、鋭い視線で私を見つめる…心の奥底に眠らせた扉の向こうに。
「こい。」
夕輝先生は、私の右腕をつかんだ。
「ヤダ、痛い!」
「え?あ、」
すぐに放してくれたものの…
夕輝先生は、私の右手をつかむと私達は手をつないだ。
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