#ルナ

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#ルナ

 取り敢えず、ボクは二階の自分の部屋のベッドに寝転がってスマホでマッチングアプリを確認した。  おそらくこのマッチングアプリのプロフィールを見てボクの家までやってきたのだろう。キュートな美少女のクセに図々しく独身男性の家へ上がり込むなんて信じられないくらい大胆だ。  このあと二人はどうなってしまうのか、期待と不安で胸が高鳴った。  可愛らしい女子高校生と二人きりで、ひと晩を過ごすなんて生まれて初めての経験だ。  (なまめ)かしいルナの肢体を思うとドキドキして落ち着かない。ただでさえ、ドルヲタのボクは美少女のルナにひと目惚(めぼ)れだ。  身体じゅうが熱く火照ってきた。異様に咽喉(のど)が渇いてくる。  何杯アイスコーヒーを飲んだのだろう。  いくら飲んでも咽喉の渇きは(いや)せない。  やがてゆっくりと階段をあがってくる足音が聞こえた。ルナが二階へ上がって来るのだろう。緊張して何も手につかない。 「もう寝た。ポー?」  おもむろにルナはボクの部屋のドアを開け入ってきた。ノースリーブのTシャツだけを羽織ったみたいに露わな恰好だ。ほのかに甘いシャンプーの匂いが漂ってきた。 「べ、別に、起きてますよ」  ボクは上体を起こしベッドの脇に腰掛けた。 「ああァさっぱりした。ポーも一緒に入れば良かったのに」  過激なことを言ってボクのすぐ隣りに腰掛けた。むき出しの二の腕に美少女の胸の膨らみを感じた。 「ううゥ」まだ風呂上がりなので身体じゅうが熱く火照っている。  ボクは期待と不安で全身が震える思いだ。 「ねえェ、ポー。暇つぶしに結婚しようか?」  なんの前ぶれもなくルナはボクに飛びついてきた。 「何を言ってるんですか?」  信じられない。少なくとも結婚は暇つぶしにするものではない。 「フフゥン、じゃァ、暇つぶしに一発、エッチしちゃう?」  妖しく微笑んでボクに襲いかかってきた。 「な、なんですッてェ?」  あまりにも驚いてひっくり返ってしまった。
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