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姫乃樹ルナ
「断っておきますが、この家はボクひとり暮らしなんですよ」
わかっているのだろうか。この子は。
「はァ、だからなんだよ。家賃を払えって言うのか。金なんか一円もねえェんだよ。身体で払わせる気か」
「いやァ、別に家賃なんか取りませんけど。あのですね。ご存知かどうか知りませんけどボクは独身男性なんですよ」
見た目通りだが。
「だからなんだよ。ハッキリ言えよ。独身だから溜まってるのか?」
「いえいえ、そういうことではなくて」
「じゃァ一発、しゃぶって抜いてやろうか」
美少女は舌なめずりしてボクの敏感な部分へ手を伸ばし、ゆっくり撫でていった。
「ちょっと、何するんですか」
慌ててボクは腰を引いて下半身をガードした。
「キャッキャキャ、なんだよ。敏感だな。ちょっと撫でただけで感じちゃったか?」
よほど可笑しいのか。爆笑して、ソファにひっくり返り足をバタバタさせた。パンツが丸見えだ。
「そ、そんなことはないけど」
ボクは頬を真っ赤に染めてうつむいた。美少女に下半身を撫でられるなんて初体験だ。
心臓がドキドキしてしまった。
「なんだ。わかったよ。真夜中、ルナに襲われて、ヴァージンボーイを奪われそうで怖いのか?」
上から目線で訊いてきた。
「いやいや、ボクは別に」
あたふたして応えた。逆だろう普通。独身男性の家へ泊まったら、美少女の方が怖がるものだ。
「じゃァ、汗でも流そうっと」
不意にルナは立ち上がってTシャツを脱ぎ出した。
「ちょっと何を脱いでるんですか?」
慌ててボクは彼女の腕を制した。
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