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「ちょっと何を脱いでるんですか?」  慌ててボクは彼女の腕を掴んで動きを制した。 「なんだよ。離せッて。風呂に入るんだよ」  無理やり腕を振り払ってきた。 「こんな深夜にお風呂ですか?」 「軽く汗を流すだけだよ。なんだ。シャワーがない家庭なのか。ポーん()は?」 「いえ、バスルームにありますけど」 「じゃァなんだよ。ポーの家では服を脱がずに風呂へ入る習わしなのか?」 「いやいや、どこの部族ですか。そんな習わしなんかありませんよ。どうしてボクの目の前で脱ぐんですか?」 「はァ、なんだよ。独身なんで真夜中のオカズに不自由してんだろう?」  また小悪魔は妖しく微笑んでボクの下半身を撫でようとした。 「ちょっと、そこを撫でないでくださいよ」 「フフ、じゃァ一緒に風呂に入って、たっぷりボディ洗いでもして楽しませてやろうか」  また楽しげに舌なめずりをしてボクの下半身を狙ってきた。 「ど、どこのベテランソープ嬢ですか。ふざけないで。脱衣場はバスルームにありますからそこで脱いでください」  なんとか小悪魔の攻撃を(かわ)し彼女の腕を取ってバスルームへ向かった。 「なんだよ。バスルームで脱がしてバックから思いっきり合体(ジョイント)するつもりか?」 「しませんよ。ここの脱衣場で脱いで、お風呂に入ってください」  バスルームへ招いた。 「えェ、なんだよ。一緒に風呂に入らないのか。寂しいだろう」 「いやいや、子供じゃないんですから寂しくないですよ」 「なんだ。真夜中のオカズは足りるのか?」  また下半身を撫でてきた。 「あのですねえェ。ボクのことは放っておいてください」  転がるようにバスルームから逃げ出した。
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