夕立は、貴方

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   いつの間にか蝉の声が消え夜が近くなった頃、街で貴方を見かけた。 遠くからでも貴方を見つけていた。 雨は次第に強くなり、貴方は霞んでいく。 そのまま僕も霞んで消えていくようだった。 夢か現実か分からなくなってきた、しかし 意識はぼやっとある。 空は呆れるほどブルーで透明な雫がいくつか降ってきた。 僕はそれを飲み込んでみた。
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