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   けれど、心がそんな状態なら、それが身体にも影響を及ぼすのは時間の問題だった。  教室に行くのが憂鬱で仕方なかった僕は、学校を休みがちになっていった。  そしていつしか、両親も、担任も、無理に僕から話を聞き出そうとするのをだんだん諦めていった。学校に行くことを強制もされなかった。  ただ、僕が自分の部屋のベッドの中でもぐらのように(うず)まっている時、両親が何度も学校に足を運んでいることは知っていた。  僕の知らない所で、僕のことが話し合われていた。そうして、僕の転校が決まった。  あの教室にもう行かなくて済むと思うと多少気が楽だったけれど、環境が変わっても、で同じことが起こる可能性だって十分にあった。僕自身は、何にも変わっていないのだから。
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