1.衛士長、再び帝国学校へ

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1.衛士長、再び帝国学校へ

 世の中に存在する様々な事象にはそれぞれにおいて二種類の人間に分けられる、というのがルートブリッジ衛士長の持論である。 ‘甘党と辛党’‘コーヒー派と紅茶派’‘インドア派とアウトドア派’もっと大きな括りで言えば‘理論派と行動派’、そして‘持つ者と持たざる者’等々――。  帝国シティエイスは、複数郡からなる大国だ。  かつての世界は長閑で平和な時代であったが、やがて地表の其処彼処に人々に害を成す獣や魔物の姿が現れるようになり、必然的に人々は安心して生活できる場所を求めて集まることとなった。  そして、外敵から身を守るために都市国家群を形成し、対抗手段としてきた。その巨大都市国家群の先駆として成立したのが、ルートブリッジが衛士長を務めるこの帝国シティエイスである。
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