28人が本棚に入れています
本棚に追加
/114ページ
彼らは、各街に設けられた冒険者管理組合に身分を登録し、特殊な呪法で作成されたカードを携帯することで、受注した任務の完遂度合を管理される。当然、成らず者からの輸送品の護衛であったり、時には強大な魔力を有した魔物や凶暴な害獣モンスターにも立ち向かったりしなければならないのだから、武器の携帯が必要になってくる。
冒険者たちは、冒険者カードと併せて武器携帯許可証を発行してもらい、ロングソードやらバトルアクスやら、それぞれ思い思いの得物を所持して行動するのが一般的だ。
そんな国家背景であれば、いつの時代であっても暴力に身を任せて手っ取り早く利益を得ようと不埒なことを考える輩も当然の如く現れる。
冒険者と名乗る荒くれ者が凶器を片手に街中を闊歩している以上、街で普通に商売を営む者もまた自営の手段として最低限度の武器所持をするのもまた必然の成り行きである。
最初のコメントを投稿しよう!