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「あぁ、すいません!女性にこんな話を……」
「いえ…子供たちのためにも知っておかなくちゃいけない情報ですから。…とにかく、心配ですね。智徳くん」
「えぇ、本当に…」
その時、背後のドアがガラリと開く音が聞こえ、中から校長が姿を現せた。
「玉井くんすまない、さっきこれを渡し忘れていた」
「あぁ、すいません。ありがとうございます」
書類を受け取り、軽く頭を下げる。
「ははっ、そんな畏まらなくていいといつも言っているだろう」
ポンっと、校長の手が俺の肩に触れた。
ーーーニ、三ヶ月前にこの近水小学校へと転勤してきた福永校長は、とても物腰が柔らかい。年齢は50代前半とまだ若く、オマケに男の俺から見てもハンサムだ。清潔感もある。
小学校の校長なんてほとんど校長室からは出ずひたすら業務をこなしているイメージだったが、福永校長は普段から積極的に児童たちともコミュニケーションをとっているため人気が高い。
それに児童だけではなく、こうして我々教師たちともフレンドリーに接してくれる。
まさに理想の校長先生だ。
「…事件の話をしていたのかい?」
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