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「なんでって・・・エミが来たから。」
声が震えないように堪えながら
エミが声を絞り出す
「来ないと思ってたから。」
その声がマンションの隣の公園から小さく聞こえて
電話を切った
公園にいるエミはいつもとは
雰囲気が全く違う格好をしていて
一瞬別人かとも思ったけれど
髪をあげてボーイッシュな格好をしたエミを見て
何かの覚悟が伝わってきた
だけれども、ポニーテールも可愛いななんて
俺はなんてバカな生き物なんだろうと
自分に思わず笑ってしまう
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