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「ふ、あっ……!?」
目の前で火花が散り、体がビクビクと跳ねる。マズいと思った時には、下着の中がぐっしょりと濡れていた。しばらく自慰すらしていなかったせいで、早いだけでなく量も多い。部屋着のスウェットにまで染み出してしまっていて、粗相をしたみたいでいたたまれない。
バレないように腿を寄せて隠したら、膝頭に手をかけられ、あっさり膝を割り開かれた。おまけに下着ごとスウェットを剥ぎ取られて、恥ずかしい場所が晒されてしまう。
「やだっ、見るなよ!」
「……尻の方まで濡れてるの、すげえエロいな」
達したばかりの幹に触れられ、ゆるゆると扱かれる。濡れた恥ずかしい音を聞いていられず、芦屋は思わず顔を背けた。
反らした喉に、開いてしまった唇に、本庄の視線を感じる。ただそれだけの事で肌が震え、力をなくしたはずの雄は瞬く間に昂った。
「嫌じゃないの? 男の体なんて……」
「惚れた相手の体だ。興奮するに決まってる」
本庄が吐息混じりに囁きながら、熱を持った耳朶をやんわりと食む。囁く声も触れる手つきも、ひどく優しい。セックスの時は紳士という発言は、あながち嘘ではなさそうだ。
それに興奮するという言葉も嘘じゃない。その証拠に、本庄の中心はジーンズの硬い生地を押し上げている。これで中を擦られる瞬間を想像して、ごくりと喉が鳴った。
芦屋は深呼吸をしてから、指を伸ばして本庄の前に触れた。ボタンを外し、そろそろとジッパーを引き下ろす。グレーの下着には既に染みができていた。前立てに指を忍ばせたら、男の腰があからさまに揺れた。
「……嫌だった?」
自分から触るのは平気でも、男に触れられる事には抵抗があるのかもしれない。恐る恐る表情を窺うと、本庄は男らしい眉を寄せ、小さく舌打ちをした。一旦体を起こしてジーンズと下着を脱ぎ去り、芦屋の脚の間で膝立ちになる。
「煽りやがって、くそ……っ」
言いながら、ガシガシと乱暴な手つきで自身を擦り、溢れ出した先走りを芦屋の尻の狭間に塗り込めてくる。円を描いて窄まりに触れ、やがて指先が中に潜り込んできた。
「っ! あ、あっ……!」
「痛いか? 何かでもっと濡らした方が――」
抜け出そうとする指を、力を込めて中に引き留める。離れている少しの間に、本庄が冷静になってしまいそうで怖かった。
「秀、お前……」
「平気だから、指、中で動かしてみて?」
男の体に足を絡め、今度は自分で前を扱く。同時に腰を揺らすと、本庄の指がいいところに当たり、ビリビリと下肢が痺れた。
本庄が唾を呑み込み、指を前後に動かす。やがて後ろが綻び始めると、指を増やして中の感触を味わうようにねっとりと嬲った。
「やらしい触り方……紳士は紳士でもエロ紳士だ」
「うるせえ。散々煽ったお前が悪い」
唸るように言い放ち、本庄が中から指を引き抜いた。代わりに熱くて大きな屹立が、息衝く後蕾にひたりと押し当てられる。
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