羽撃いて、瞬き。

#そらをとびたい

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午後17時半、屋上。
ハンディファンの充電はゼロ。

あと30分の辛抱、
待っているのは、罪悪感。

じわり、汗が滲んで、
太陽はそれでも沈まないし、

それでも戻りたくない、

部室からの逃走者、1名。

――――――だけではないらしい。

「―――え、」

「っわ！？」

屋上の扉の上の小さな居場所から飛び降りた。

これで少しは風を感じるでしょう、
今すぐ羽が生えて、飛んでいければいいのに。

距離は2メートルくらい。
運動神経は悪くないので怪我の心配は一切なし。

……だったんですけど。

「ピンク……じゃなくて、え？なに！？どっから降ってきた？！」

「～～ヘ、へンタイ！」

知らないセンパイ（たぶん）が
わたしの下敷きになりました。