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俺とめぐんち
俺は、中島 楓人。
カモシカ便の配送員だ。
配送先の人妻をいつの間にか好きになって、
なんだかんだあって、彼女を手に入れた。
彼女の名前は、菊池 恵実。
娘の愛奈と息子の創と暮らしている。
子どもたちは、よく前の旦那のところにも行っている。
当然だけど、夫婦の関係は終わっても、親子の縁は切ることはできない。
めぐも俺もそれは納得している。
そして、最近では半同棲状態の俺のことを、子供たちもちゃんと認めてくれている。
さすがめぐの子だなって思う。
「私たちの前では、あんまりリア充しないでくれる?」
とはいうものの、二人とも俺とめぐの関係は否定しないでいてくれる。
「案外気を遣って、父親のところに行ってるのかも」とめぐは言ってるけど、あながち間違っていないと思う。
そんなこんなで、好きな女との関係はすこぶる良好だ。
俺はめぐのことむちゃくちゃ好きだけど、それを悟られたくなくて、そっけなく接している。大人げないけど、めぐも、めぐが俺のこと好きだから、一緒にいてもらってると思ってる。
それがうれしい。
だから、めぐは俺がむちゃくちゃ独占欲強くて、嫉妬深いことを知らない。
それでも俺たちがうまくやってるのは、めぐが大人だからなんだらだろうなぁと最近は思っている。
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