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「僕がいるから、きみはもう怖がらなくていい」
子どもをあやすように、ふわりと髪を撫でる彼の目線は安心感を与えてくれて、張り詰めていた身体の力がふっと抜けていく。
「ありがと…………
言い終わる前に、その言葉は唇で掠め取られていった。
「はぁ…………ようやくきみが、無防備になってくれたのが嬉しくて…………余裕なくて、ごめん」
ルカは首を横に振りながら、熱の籠もった視線に何かが満たされていくのを感じていた。
「無理だと思ったら、止めていいから」
『 』
セーフワードが囁かれ、ゆっくりと言葉が紡がれた。
「Look…………」
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