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1.絶対服従執事養成所
ここは少数のDomが社会を支配する、とある世界のとある時代。
そんな支配階級を除く一般社会に暮らすのは、人口の9割を占めるnormalと呼ばれる者たちで、彼らがSub性の者に出会うことはほとんどない。
Sub性の者は、稀少価値が高く国家として守るべき存在として扱われ、Subだと診断された者は須らく専用施設に保護される。
彼らはそこで教育を受けて国家機密の重要任務に就き、衣食住の保証もされて幸せに暮らすという。
――――と、言われている。
施設に「保護」されたSubたちは、特殊なチップを埋め込まれ、Domに仕える優秀な執事としての英才教育が施される。
彼らは埋め込まれたチップにより、まず感情が制御されて本人の自我は抑え込まれる。そして、Domの主人が言葉が発する言葉は――すべてが「コマンド」として自動翻訳されて脳に直接命令が下される。
これによりSubの執事にとって、主人の命令コマンドを聞くことは快感であると刷り込まれ、絶対的な主従関係が成立する。
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