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二人は先に水槽を選ぶことにした。
「金魚鉢も可愛いけど、やっぱりスターターセット買うべきだよね……」
「なつめが気に入るの買えばいいよ」
「うーん」
なつめは1時間程水槽をどれにするか悩んでいた。
「やっぱりこっちがいいかな……あ、いやでもな……」
「なーつーめー。まだ決めかねてんの?」
陸人はやや苦笑いを浮かべていた。
「ごめん陸人!すぐ決めるから」
なつめはそう言いながら水槽をああでもない、こうでもないと迷っていた。
「なつめは選べないやつだよな。ファミレス行ってもずっとメニューとにらめっこしてるもんな」
「選べないやつなの!迷っちゃうんだもん」
なつめが頬を膨らますと陸人はなつめのあたまをわしゃわしゃと撫でた。
「ちょっと!直ぐ子供扱いするー!」
「ハハハ。ごめんて!で、それにすることにしたん?」
「あ、うん。ごめんね!待たせちゃって」
なつめが最終的に選んだのは飼育数5~6匹と書いてある四角いアクリル水槽の金魚スターターセットであった。
陸人はそれをカートに入れると「砂利とかレイアウト用のグッズは買う?」聞いてきた。
なつめは少し悩むと「何もないのも寂しいから買おうかな」と言った。
これはまた長くなるなと陸人は思うのであった。
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