6人が本棚に入れています
本棚に追加
/117ページ
金魚の砂利とレイアウトは意外と早く選ぶことが出来た。
次はいよいよ金魚を選ぶ番だ。
金魚の生体販売コーナーに向かうと色々な金魚が優雅に泳いでいた。
「いよいよ金魚やな。どれにするか決まってんの?」
「一応は決めてる!」
なつめは出目金の泳ぐコーナーを見る
「出目金?」
「うん。黒出目金が欲しいんだよね」
その水槽には赤色と、黒色と、キャリコ〈三色〉が泳いでいた。
「何匹飼うの?」
「6匹だね!」
「黒出目金は3匹貰うとして、残り3匹どれにしよう……」
なつめは「うーん」と唸った。
「つか、こうやって見ると高い金魚もいるんだな……」
「そりゃいるよ」
値段を見て驚く陸人をみてなつめは笑った。
なつめは出目金と他の金魚の相性もあるし、スタッフを見かけると話し掛けに行くことにした。
「あのー!すみません!」
「はい」
呼び止めたスタッフは笑顔が愛らしいポニーテールの女性だった。
「出目金飼おうと思うんですけど、一緒に飼っても大丈夫な金魚っていますか?」
スタッフは金魚コーナーに行くと「そうですねぇ」と呟いた。
「こちらの琉金とか、ちょっと値段が高くなっちゃうんですがこちらのらんちゅうですかね」
値段を見たなつは即座に「琉金」でと答えた。
最初のコメントを投稿しよう!