五十円女

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「あ、ああ」 権田が言った。 「じゃあ、俺がもらう」 「えっ?」 と、凡子は、驚いた。 目の前は、コンビニだった。 「この50円、あなたの時給でしょう。ちょっと、待ってて」 そう、その人は凡子に向かって言うと、コンビニに入って行った。 そして、すぐに出て来た。 茫然としている凡子に、手を出す。 その手には、チロルチョコレートが二つ並んでいた。
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