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…前にもこんなことあったな。
「…天からの雫は時として己の魂をも映し出す。お嬢ちゃんの魂はまだあんただけのものやった。」
俺はお嬢ちゃんの腕を引いて
注ぎ込むように
昔、お姫さんから言われて思い出した言葉を、お嬢ちゃんに伝えた。
驚いたお嬢ちゃんの目が俺を見る。
もう少し一緒にいたいと思った。
だけど俺はこの世界には異物でしかなくて。
俺はお嬢ちゃんが1秒でも長く幸せであることを願いながら
指を鳴らした。
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