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外の音が戻った。
耳に痛いほどの雨音が響く。
私は咄嗟に、服を掴んだ。
「あ、あの!どういうことですか!?またどこかで会うってことですか!?」
私は叫ぶように問いかけた。
振り返ったこの男性は
ふっと微笑んで。
私の腕を引いて
そのまま引き寄せ
耳元で囁いた。
「…天からの雫は時として己の魂をも映し出す。お嬢ちゃんの魂はまだあんただけのものやった。」
「え、ちょっと意味が…」
男性の目を見た瞬間。
パチン
男性の指が鳴り。
私の意識は遠のいた。
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