性同一症

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此処のコーヒーショップは、ドリップ式で仕上げる。 「美羽ちゃん、3番テーブルにお願い、、」 「はーい、、マスター、、、」 美羽がキリマンジェロのコーヒーを持って行くと、、、 「あっ、あのときの、、、」 「えっ、なにか?」 「あっ、すいません、お客様、、」 美羽は、コーヒーをテーブルに置いて、、、 「あのぅ、失礼ですが、数日前に横浜に行きませんでしたか?」 「数日前に横浜って、此処も横浜だけど、、」笑 「いえっ、運河パーク辺りで帽子を飛ばした者です、、」 「あぁ、そういえば、、もしかしてあの時のお嬢さんかな?」 「はい、あのときは、お礼も言わないですいませんでした、、」 「いやっ、そんなことでお礼はいいよ、又会えるなんて奇遇だね、」笑 「はい、そうですね、何か御縁がありそうですね、お名前聞いてもよろしいですか?」 「あぁ、ボクは、伊集院興毅と申します、きみは?」 「はい、わたしは、楠木美羽と申します、、」 「そう楠木さんか、、、」 「今日は、お仕事でここに?」 「あぁ、この辺のエリアを担当している薬の営業マンでして、、」 「薬ですか、、薬も営業するんですか?」 「あぁ、もちろん営業しますよ、楠木さん、、」笑 「わたし、まだ日本に来て間もないもので、すいません、、」 「えっ、もしかして帰国子女かな?」 「はい、前はアメリカに住んでまして、それで、、、」 「へぇ、そうなんだ、良かったら日本のことボクに聞いてよ、楠木さん、」 「はい、よろしくお願いします、伊集院さん、、」 伊集院興毅は、美羽に名刺を渡していた。
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