2.コラボ企画

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郡司くん、どうしたんだろう。ずいぶん雰囲気が違ったな。別人みたいだった。さみしそうで、なにか怖がっている。そんな目だった。なにかあったんだろうか。 気になって縁側からそっと部屋をのぞいても出てくる気配はない。 サクラを抱っこして縁側から月を見る。 「きょうもきれいな満月だね」 窓を網戸にして、ちゃぶ台で新作メニューの草案を書き始める。見た目はこうで、味はこうで、作り方はこうで……。色鉛筆を使って色付け、電卓を弾いてグラムの計算。始めると止まらなくなってしまうのが悪い癖だ。 フードは、シルクスイートを使ったマフィンか安納芋ペーストを練り込んだベイクドチーズケーキ。 ドリンクは、スイートポテトのスムージーと、むらさきいものホットラテ!うん、まずはこれでやってみよう。 案を一通り考えたところでうーんと伸びをする。ちゃぶ台の下にいたサクラも出てきてちゅーるを要求した。 サクラをなでながら「郡司くん、変だったよね。なんでもないといいけど」 亮介の部屋の音は何も聞こえない。逆にそれが気になったので、もう一度縁側から覗くと、部屋の電気は消えて暗くなっていたいた。 未央はガラガラと雨戸を閉める。明日、コーヒースタンドに寄ってみよう。ベッドに横になりながらスマホでニュースをチェックしていたとき── 「きゃああああーーーー!!」 なになに? なんの声? 亮介の部屋からどったんばったんと暴れる音がする、事件? 強盗? 火事? 「こないでー!! あっちいってよー!! いやなのー!!」 え? 声は郡司くんだけど……口調どうしました?
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