悪党たちが笑うのは

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堺は笑う。 その他の三人は笑わない。洞窟の中に入らず入り口の場所にずらりと立って、笑わない。 「ところで遺産ってのはどこにあるんだ」 富士が、口を開く。 「堺さん」 「なんだ」 「ここは防空壕なんかじゃありません」 「ほう」 「ここは監獄ですよ、あんたのね」 そして三人が大声で笑った。 堺は、照れくさそうに、ははは、と笑った。 ベッドが軋む。 横たわった富士の上に堺はうんこをするように股を開いて男の象徴をうんこの穴に受け入れていく。きばっているような声を出して、後ろ手に縛られた両手を痙攣させながら、お腹に男の象徴を飲み込んでいく。動いたりもする。ひどくいやらしい。 そして顔は諦めたように笑ったままだ。 あんたどうして笑っていられる。富士が気まぐれに聞くと、堺はまた笑って、笑うしかないじゃないかと言うのだった。 【悪党達が笑うのは】完
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