10話 デート

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 胸だけで先生は一時間近く愛撫してくれた。  もう下腹部は十分すぎる程潤っている。だけど、いじわるするように先生は潤っている部分に触れてくれない。先生の熱い五本の指は焦らすように太腿の際どい部分を撫でている。 「せ、先生、お願い。焦らさないで」  はしたないけど、先生が欲しい。  硬く大きくなっている先生に触れようとすると、「まだダメ」だと言われた。 「どれだけ俺が今日子を抱きたかったかわかるか? こうやって想像の中で何度も今日子を抱いていたんだ」  聞いた瞬間、耳と顔が熱くなった。  恥ずかしいけど、私を想像してくれたのは嬉しい。 「本当は今日子が離婚したあの夜、抱きたかった。バーで酔わせてホテルに連れ込もうかと本気で思った」  赤裸々な告白に心臓がドクンっと鳴った。  抱きたかったなんて言われてますます顔が熱い。 「下心があってバーに連れて行ったのに、どうして連れ込まなかったんですか?」 「今日子が泣いていたから止めたんだ。好きな女が泣いていたら強引な事は出来ない」  やっぱり先生は私の事を一番に考えてくれる。  こんなに気遣ってもらった事、今まで一度もない。 「先生、いつから私の事を?」 「パリから帰って来た辺りだ」 「私も、それぐらいから、先生の事が、あんっ!」  長い指が濡れた私の中に入った。 「今日子、いっぱい濡れてるぞ」  感じている事を知られて頬が火照る。 「先生のせいです」 「もっと今日子をいじめたい」  先生が私の太腿を左右に開くと、その間に顔を埋め、敏感な部分を舐め始めた。びっくりして足を閉じようとするけど、先生が許さない。  純ちゃんにもされた事のない行為が恥ずかしい。  先生の頭が太腿の間にあるなんて。 「先生、だめっ、あんっ、だめっ」  ガッチリと先生に下半身を抑えられて逃げられない。  先生の温かい舌が的確に敏感な部分を舐め続ける。  連続する甘い刺激に頭がおかしくなりそう。こんなに気持ちいいエッチがあるなんて知らなかった。
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