10話 デート

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 室内の明るさに目が覚めた。窓から朝陽が射している。  ベッドサイドの時計は午前六時を表示していた。  隣を見ると穏やかな表情で先生が眠っていた。  同じベッドで先生が眠っていると思ったら、愛しさで胸がいっぱいになった。こんなに幸せな朝も初めて。  昨夜、大好きな先生に抱かれたのだと思ったら、嬉しさと恥ずかしさで顔が熱くなった。  先生は時間をかけて丁寧に愛してくれた。本当に最初から最後まで優しかった。思い出しただけで体中が甘い疼きに包まれる。  余韻に浸っていると、いきなり長い指先が胸の敏感な部分に触れてびっくり。  あんっと、甘い声が漏れる。 「せっ、先生」  目を開けた先生がクスクス笑う。 「朝から可愛いな」  悪戯をするように先生の指が胸とお腹を撫でまわしながら、足の間に入っていく。 「だめ、先生、感じちゃう」  明るい部屋でこんな事をするなんて恥ずかしい。 「もう濡れてる」 「だって先生が気持ちよくするから」 「お前のそんな色っぽい顔を見たら我慢できなくなる。今日子、もう入れてもいいか」  色っぽい瞳で見つめられ、堪らなく先生が欲しくなる。  頷くと先生が私を四つん這いにした。それからベッドの上で膝立ちになり、後ろからゆっくり入って来た。先生が腰を打ち付け、ベッドが軋む。  気持ちいい場所を突かれて、あん、あんっと声が漏れる。  真面目だと言われて来た私が、朝からこんなに声を上げて、気持ちよくなっているなんて、はしたない気がするけど止まらない。  窒息しそうな程、先生に溺れている。  先生が大好き。  昨日よりも、何十倍も、何百倍も大好き。
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